今回は、ZigZagを使ってトレンドラインを自動で引き、ブレイクアウト後に自動でエントリーするサポートツール「トレンドラインブレイクアウト発注くん」の御紹介をさせて頂きます。
l インジケーターに頼らないライントレードの魅力
テクニカル分析派のトレーダーに絶大なる信頼を得ているチャートソフトのメタトレーダー4(以下MT4)にはインジケーターの充実度という魅力があります。
移動平均線、MACD、RSI、ストキャスティクスなど標準搭載されているインジケーターだけでも十分にトレード戦略を組むことが出来ますし、オリジナルのカスタムインジケーターを使えば戦略の幅はさらに広がります。
このようにテクニカル分析派にとって魅力的なインジケーターなのですが、一方、ウィークポイントもあります。
インジケーターは過去の価格データを使用して計算する関係上、急激な価格変動に対応することが難しいということです。
そこで、近年、注目されているのがサポート&レジスタンスやトレンドラインなどを利用して、それらのラインをブレイクアウトしたタイミングにエントリーするライントレードです。これらのラインは過去の節目となる価格を結んでいるので、ブレイクの瞬間を捉えることが出来れば大きな利益を生み出す可能性が高いです。
あの有名なトレード集団タートルズは高値安値ラインのブレイクアウト手法により莫大な利益を得ていましたが、数十年の時を経た現在でもトレンドラインブレイクアウトは有効な手法の一つとして生き残っています。
l トレンドラインを引くのは難しい?
ライントレードは有効な手法なのですが、一般的にはあまり普及しているようには感じられません。
その原因の一つとして挙げられるのがトレンドラインを引くことへの苦手意識です。慣れてしまえば簡単に引けてしまうトレンドラインですが、初心者にはどの高値、安値を使えばいいのか判断するのが難しいと思います。
トレンドラインを引けないトレーダーが多いということがライントレードの普及を妨げていると言っても過言ではないでしょう。
l トレンドラインを自動で引きブレイクアウトでエントリーするEA
トレンドラインブレイクアウト発注くんはZigZagの高値、安値を利用しトレンドラインを自動で引いてくれます。インジケーターではなく半裁量EAなので自動売買に対応しており、パソコンの前に張り付いてチャートを常時監視している必要はありません。
まずはこのEAのトレンドライン描画機能を下の画像でチェックしてみたいと思います。

ZigZagラインの高値、安値を利用して効果的なトレンドラインを描画していることがわかります。
さらに、より長期的なトレンドラインを引きたい時は、パラメータ内のZigZagの数値を変更することで対応可能です。例えば、下の画像はdepth(14)、deviation(5)、backstep(3)に変更しています。

価格の変動によってトレンドラインの有効性が失われた時は、トレンドラインを引き直すことも可能です。引き直すタイミングはZigZagの高値、安値が更新されたタイミングになります。
l エントリー水平ラインをブレイクしたらエントリー
具体的なエントリー方法ですが、トレンドラインから算出されたエントリー水平ラインを使って価格が赤の水平ラインを下から上へブレイクしたらロング、青の水平ラインを上から下へブレイクしたらショートのエントリーを実施します。
水平ラインはマウス操作で動かすことが出来るので、微妙にエントリーポイントをずらすことも可能です。
また、エントリー時に逆側の水平ラインの位置にストップロスを置くので、相場の急変によりポジションが逆行した時でも損失が限定されるので安心です。
下の画像は実際のエントリーの様子をキャプチャしたものです。

価格が青色のエントリー水平ラインをブレイクしたのを確認し、次の足で売りエントリーしているのがわかります。同時に赤色のエントリー水平ラインの位置にストップロスが置かれます。
1.トレンドライン描画
2.トレンドラインブレイクアウト確認
3.ブレイクアウトした方向にエントリー
「トレンドラインブレイクアウト発注くん」を使えば、この3つの流れを自動で行ってくれます。
また、買いエントリーのみ、売りエントリーのみなどの設定もEAのパラメーターで変更できるので、ファンダメンタルズを意識した半自動売買的な使い方も可能です。
l まとめ
トレンドラインは誰が引いても同じラインになるわけではなく、どのピーク値を選択するかで異なるラインになってしまいます。この辺りの曖昧さが初心者トレーダーにとってハードルが高いと感じさせてしまう要因の一つかと思います。
そこで、トレンドラインブレイクアウト発注くんは、この問題を解決するためにZigZagインジケーターを使ってトレンドラインを自動描画するというアプローチを採用しました。
ある通貨の現在価格がトレンドラインを上方ブレイクした場合には買い注文、下方ブレイクした場合には売り注文を自動で発注してくれます。
つまり、ライントレードの面倒な部分を全て「トレンドラインブレイクアウト発注くん」くんに任せた上で自分なりの戦略を建てられることこそが本ツールを利用する最大のメリットと考えています。
トレンドラインブレイクアウト発注くん
トレンドラインブレイクアウト3点パッケージ