Amazon EC2とは、Amazon社が提供しているクラウド(≒VPS)になります。
実際、私自身は、下記のとおり、Amazon EC2上にMT4環境を構築して運用しています。

VPSよりメリットがあると思う点については、下記があります。
1,CPU、メモリ、ハードディスクなどの性能をフレキシブルに変更可能。
例えば、複数のMT4を立ち上げて運用しようと思えば、メモリを4G程度に増やせば良いし、一つだけのMT4を立ち上げて運用しようと思えば、メモリを2G程度に減らせば良い。
これらのリソースについて変更する場合、
VPSだとレンタルサーバ会社に連絡して契約変更の手順を踏む必要があり、変更が完了するまでかなりの時間を要しますが、
EC2の場合、設定画面から、簡単に変更できてしまいます。
2,定期的に、バックアップが取れる(=AMIと言う)。
万が一、使用環境が壊れてしまった場合、バックアップを使って復元可能です。
以前、試しに使っていたVPSに関しては、バックアップが取れず、環境が壊れた際、一から作り直しだったので、定期的に、バックアップが取れるのは有り難いです。
3,Cloud Watchという監視機能を使うことにより、リアルタイムで障害検知が可能。
万が一、MT4を稼働させているEC2に障害(CPU使用率100%、システムダウンなど)が発生したとしても、リアルタイムで携帯メールなどに通知してくれる機能があるので、非稼働リスクを回避することができます。
非稼働リスクとは、例えば、
・EC2が止まっていて、使用しているEAのエントリーができなかったorz
・EC2が止まっていて、持っていたポジションの利益確定、ロスカットできなかったorz
など、自動売買トレーダーのパフォーマンスにかなり影響を及ぼすリスクです。
なお、1ヶ月連続で運用させた場合にかかる料金は、
一般的なケース(CPU1、メモリ2G、SDD30G)で、
4000〜5000円程度です(1ドル100円換算)が、
リザーブドインスタンスという長期契約(1年、3年)を利用することによって、
30〜50%の割引価格も可能です。
また、現在、新規登録ユーザに対しては、
12 か月間の AWS 無料利用枠が提供されますので、
色々と試してから、導入検討も可能です。
参考リンク:AWS アカウント作成の流れ